シャープ ポケコン PC-1211 液晶 LCD交換
(最終更新:2022/5/14)
ブログど素人です。
これで、2回めです。
ブログ主の初体験(なんかドキドキするわ、この言葉)のポケコンはPC-1250です。
なので、PC-1210、PC-1211は、ベーマガや工学社の本で記事をみたぐらいで、実機は見たことも触ったこともありませんでした。
で、2020年10月にPC-1211を落札して初めて手にとりました。
第一印象は、
「でかい」「ぶ分厚い」「重い」
です。
なぜ落札したかといえば、正直ばかにされるかもしれませんが、
オー
と
ゼロ
のフォントの違いを、死ぬまでに自分の生の目で見たかったからです。
ただそれだけです。m(_ _)m
で、オークションの商品説明には書かれていませんでしたが、届いたPC-1211は当然液晶が死んでいました。
ま、そのため事前に神様・仏様・ロバート様からLCDを買ってあったので、いいんですが、、、、、
前回のブログでは書きませんでしたが、液晶を購入したのは、
ここです(個人が電子機器を作製して売っています。どれもすごいハイレベルです)。
クレジットカードで処理をすると、ロバート神(しん)が翌日には発送してくれます。
LCDは1枚20ドルで送料は17.25ドルでした(ブログ主は3枚購入)。
11月8日に発送、16日に届きました。
飛行機で飛んできて送料1,800円弱。。。。
やっす。
まずは、ロバート神の動画をみて予習。ノートに作業手順をφ(. .)メモメモ。
https://www.youtube.com/watch?v=S8Vagc0FJK8
この動画は、part1,part3もありますが、基本的にこのpart2がメインです。
で、分解開始。
動画で予習したはずですが、いきなり難所を迎えます。
電池の端子の取り外し
はっきりいって、このポケコンは、この作業が一番の難所だったりします。
(ブログ主は、、、という話です。あっさりできる方もいると思います)
赤丸の部分は、楔形になっていてプラスチックに食い込む形をしています。
この端子を引き抜こうと思うと、リード線がハンダされた部分をペンチで引っ張るぐらいしか方法がありませんが、この部分が弱いのなんの。。。
ま、四苦八苦してなんとか取れましたが、正直一旦ハンダごてでリード線を外したほうがダメージが少ないかもしれません。
黄色の四角は、マイナス極の爪の下に敷いてある端子で、これは爪を引っ張りながら引き抜くようにすると外せます(はめるのが手間です。後述します)。
ということで、液晶交換うんぬんまでの工程でこんなに苦労するとは思いませんでした。
で、やっとこさ2重構造の基盤をはずして開胸手術開始。
液晶外し作業を容易にするためには、できるだけ2重基盤をあけっぴろげにしたいのですが、基盤の接合部への負担を考えるとできるだけ開ける角度は狭くしたいのが人情です。
ブログ主は、これぐらいにしました↓
あとになって、
https://8117.teacup.com/honhiro/bbs
のページでkeitoさまからコメントをいただきました。あせらずこのコメントを拝見してから作業すべきだっと、今になって思います。
液晶ベゼルの爪起こしは、合計で10箇所あります。
何回か手が滑って基盤を傷つけた経験のあるブログ主は、セロテープで防護するようにしています。
セロテープの厚さなら、爪の下に潜り込めます。
で、精密ドライバーをひねって爪を起こし、ある程度起きた状態になったあとペンチで爪を基盤に対して垂直に伸ばします(最後までドライバーでしようとしないのがコツ)。
今回は、手元が滑ることもなく、10箇所問題なくできました。
ε-(´∀`*)ホッ
液晶部分を外して導電ゴムの状態を確認します。
案の定、長い間基盤に押さえつけられていたので、ゴム自体が
への字
に、変形していました。
ま、しゃーないわ。。
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2022/5/14追記
導電ゴムの経年劣化による変形に関して、もう一つの記事に細かい話を追記しました。
そちらを参考にしていただけると、修理の成功率も高まると思います。
ぜひご覧になってください。
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んでもって、いよいよアセトンに漬けます。
今回は、フリーザーバックを2重にして、ガラス瓶に入れました。
2時間浸して袋の上から液晶部分を押した所、すんなり外れました。
2時間待っている時間がもったいないので、偏光フィルム(PC-1211独特の黄色いセロファン)を剥がすことにしました。
ここは気をつけて作業する必要があります(ブログ主はちょっと失敗した)。
といいますのも、
両面テープを剥がす際に、薄い表示枠が曲がらないようにする必要があります。
先の曲がったピンセットで、そーーっと枠が曲がらないようにゆっくりはずしてください。
この枠が反ってベコベコ曲がると、あとで基盤をはめ込んだ際に、斜めにずれやすくなります。
んでもって、液晶がはまっていたベゼル(下の写真の金枠)の清掃をはじます。
ブログ主は基本力技でゴリ押しするタイプなので、はじめはベゼルに残った両面テープのベタベタを消しゴムやカッターナイフの刃先で取り除きました。
もっといい方法がないかなー、、、、と工具箱をあさっていると、「らくがき消し」のスプレーを発見。。。。( ゚д゚)ハッ!
めんどくせー、やったれーやったれー
で、これは便利でした!
もう片方の長辺は5分で終わりました。
やっぱり道具は大事だわ。。。。。
ベゼルを掃除したあとは、新しいLCDをはめるのですが、ロバート神の動画にあるようにLCDがベゼル内でガタガタ動かないように紙切れを挟む必要があります。
ブログ主は、付箋を幅2.5mm位(写真みてね)、長さは、、、下の2枚めの写真ぐらいです(測るの忘れた)。
要は、導電ゴムにかからない程度の幅です。
付箋を使う際は、付箋の「のり」がついていない方を活用してね。
動画にもあるように、ベゼルに液晶をはめる際は、液晶の端にあるおへそ(ぷっくりした突起)を紙片の方(下の写真参考)にします。
ベゼルにある小さな穴がその逆側になります(穴のある方が、最終的には正面左側になります)。
あとははめ込みです。
ベゼルの切れ込み(下の写真の赤丸)が、正面左上になるように基盤にはめて爪を曲げていきます。
例によって、蛍光ペンのキャップは超おすすめです。
(先代の黄色いペンは、前回のPC-1255で満身創痍になり退役しました (;_;)/~~~ー)
このあとは、ケースに基盤をはめて電池端子を元に戻すのですが、
ここでまた四苦八苦しました。 電池の端子が、、、、
このブログのはじめの方に出てきた写真Bの端子は、ピンセットでふにふにしていたら何とかはまりました。
が、写真Aの黄色い四角の方はなかなかはめづらいです。
既存のプレート(黄色い四角内の左上にみえている白い絶縁シールが貼られた部分)をめくりすぎるとひん曲がって元の形にもどらなくなるし、かといって曲げなければ黄色い四角中央の電極をその下に差し込めません。
結局、ブログ主はクリップで引っかき棒をつくり、プレートを引っ張りながら電極を下に挿し込みました。
これが終われば、あとは電池を入れて動作確認です。
(´▽`) ホッ
なのですが、ご存知のように、PC-1211用の電池は
水銀電池 MR44 (電圧1.35V)
です。
「そんなもんあらへんわ」
ネットでしらべると、ボタン電池のアダプターがあるのですが、
http://www.kantocamera.com/sale/adapter/index.html
(MR44(H-C)アダプター だってさ、、、)
「むりむり。買えまへん」
ということで、すでにPC-1211の液晶交換に成功している賢者のコメントを拝見すると、LR44を3個入れてのこりはショートさせたり、1個逆向きに入れたりしているようでした。
ロバート神の動画(part2)の37分30秒あたりからコントラストの調整の仕方が解説されていますが、ブログ主にネイティブの英語がわかるはずもなく、LR44を3個入れて1個分ショートさせる方法を採用しました。
で、どうやってショートするか。ですが、ブログ主はハンダ線をダンゴムシのように丸めて埋め込みました(0.8mm線を25cm程度切って丸めた)。
ま、動きゃいいわな。
動きゃ、、
ハンダ線がなければ、アルミホイルを丸めて固めてだんごにしてもいいかも。。
、、、終わった、、、
9時からはじめて14時までかかった。。。。
しんど。。。。
やっぱり、PC-125Xのときより手間でした。。。
さー、動作確認すっかな。
MEM エンター
1424 STEPS 178MEMORIES
おけーおけー
プログラムを入れて、
10 "A" CLEAR
20 FOR I=1 TO 100
30 K=K+I
40 NEXT I
50 BEEP 1
60 PRINT K
70 END
実行。。。。。
。。。。
。。。
。。
えっ、いつ終わるの。。。
ピッ(ビープ音)
5050
35秒かかった、、、、、
おっそ。さすが4bit。
和の公式
S=(n+1)×n÷2
で計算したら、人間のほうが速いわ。。。。
そういや、PC-1211はリアルタイムキースキャン(PC-1251のINKEY$)や乱数関連の関数(RNDやRANDOM)がなく、ベーマガに載っていたゲームも地味なものばかりだったなぁ。
ゲーム開始時に、「任意の乱数を入れてください」という解説が多かったっけ。
ということで、ダラダラ・ながながとつまらないブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次は、ポケコンにプログラムでも入れて記事書こうかな、、、
(^.^)/~~~
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2020年11月27日(更新)
液晶のコントラスト調整に成功したので追記しました。
大きなコンデンサの近くに金属製のダイヤルのようなものがあります
(下写真の赤丸)。
ここをマイナスドライバーで、
右に回すとコントラストが薄く
なります。
ブログ主は、90度~120度くらい回しました(正直覚えていない。適当)。
結果は良好です。
コントラストが濃くて困っているかたは参考にしてください。
PC-1250,PC-1255 液晶 LCD 交換
(最終更新:2022/10/30 雑誌POPCOMの当時の記事を追記しました。
はじめてブログというものを書きます。
どうぞよろしくお願いします。
自己紹介にもあるように、子供の頃はポケコンとMSXに夢中になったものでした。
小学校5年頃に父がPC-1250を買い、それに雑誌のプログラムを入力してよく遊びました。
そのうち、雑誌のプログラムもレベルがあがり、マシン語・大容量のものが多くなりました。PC-1250はメモリが少ないため入力できず、雑誌の記事だけよんでワクワク・しょんぼりしたものです。
そんなとき、小学館のPOPCOMという雑誌にメモリー増設の記事があがり、父に頼み込み近くの電子部品屋さんを通じて秋葉原からICを取り寄せました(ブログ主は地方の田舎者です)。
取り寄せたのは、東芝製 TC5517AFL というもので、当時5,000円位したと思います。
(もしかしたら写真右上のSHARPのICを交換したかもしれません。記憶が曖昧です)
ハンダゴテの取り扱いは父に任せて、自分は虫眼鏡を父の目の前に持っていってサポートしました。
取り付け後、MEMを実行して3486と表示されたときの感動は今でも忘れられません。
********** 2022/10/30 当時のPOPCOMの記事 **********
当時の記事がありました。リンクの138ページにあります。ご存知の方も多かと思いますが、この Internet Archiveには、当時の雑誌がいくつも掲載されています。
例えば、トップ画面の「Search」という所へ、
月刊マイコン
micomBASIC
と入力すれば、前者2雑誌が、
https://archive.org/search.php?query=creator%3A%22%E5%B7%A5%E5%AD%A6%E7%A4%BE%22
に飛べば、工学社のI/Oがたくさん出てきます。
ちなみに、I/O 1987年4月号には、ポケコン界伝説のプログラマー、近成人さんのデンジャラスゾーン(のVerアップ版「β」)があります。
当時を思い出しながら遊んでみてください(感涙ものです)。
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そんなこんなで高校3年になり、いつ頃からかポケコンのLCDの左端に黒いシミができはじめました。
何とか食い止めようとして冷蔵庫で冷やしてみたりコタツで温めたりして四苦八苦しましたが、年々シミが大きくなり、ついには画面全体を覆ってしまいました。
当時、SHARPは「液晶はシャープ!」と大々的にCMしていましたが、この一件で自分的には、
(´Д`)ハァ…ー
って感じでした(余談)。
それ以来、「いつの日かなおせる方法が見つかるかもしれない・・・」と淡い期待と一緒に、実家の片隅にしまっておくこととなります。
社会人になっても、ときどきポケコン熱が再燃するときがあり、オークションでいろいろと買い漁りもしました。
カシオ系のポケコンは液晶に変化はありませんが、シャープ系はほとんどが購入後に同じ症状を発症し、液晶が逝ってしまいました。。。
それから何十年か過ぎ、2020年夏頃、PC-125X用の液晶を自作したという記事がふと目に飛び込みました。
もちろん、この方です。
最初は迷いましたが、色々調べていくうちに、
に行き着き、海外なので買おうかどうしようか迷いましたが、思い切って3つ購入しました。
(藁をもすがる気持ちとはこういうことと実感)
Robert氏曰く、LCD劣化の原因は両面テープが湿気を吸って液晶を侵食する、とのことです。
(そりゃ、冷蔵庫やコタツでは治らんわ、、、)
購入後、郵送履歴がUSPS.COMで確認できました。
購入日は、2020年9月4日で、5日9時(米時間?)にカリフォルニア州モーガンヒルから発送。
7日2時にサンフランシスコから空輸。
8日14時に東京着。
9日9時に通関。
10日13時に通関手続き完了。
10日14時(日本時間?)に家に届きました。
緩衝材がたくさん入っていて丁寧に梱包されていました。
郵送履歴を見るのも楽しかったです。
で、9月13日に満を持してPC-1250の液晶を交換。
そして、、、動作良好!!
液晶復活!!!
参考にしたのは、
この動画です。
ブログ主は、アセトン(溶剤)をどうやって入手したらいいのか分からず、結局LCDを叩き割って強引に取り外しました。
で、調子にのって9月27日にPC-1255の液晶の交換を試みました。
今回は、アセトンをコメリで購入(近所に売っているのを知らなかった)し、準備万端で作業を開始。
で、、、、、、、、、、、、、、、、
液晶に文字が映らない!!
というか、ドットがにじんで文字が読めない状態でした。
でも、BEEP音は鳴る。。。。
かろうじて生きてる。 ε-(´∀`*)ホッ
慌てて、何回もベゼル(液晶がはめてある金属プレート)と導電ゴムのはめ直しをしました。
ゴムの上下裏表を変えてみたり、予備のLCDに変えてみたり、、、、
その際、基盤に傷をつけてしまい、脂汗もタラタラ。
でもだめ。
結局、5回やってだめ。
その度にベゼルの爪を曲げたり伸ばしたりを繰り返しているので、ボロボロに、、、、
(´・ω・`)
途方にくれてその日は終わり。
酒だーーーー酒酒。。。。
むなしい。。。。
(;´д`)トホホ…
ずーっと頭の隅に「課題」を残したまま日々を過ごし、、、、、
11月14日にこのページを読む。
https://8117.teacup.com/honhiro/bbs
一筋の光か!
keitoさんのコメントに、
圧着力がポイントになりました。圧着力は、ベゼルのツメの折り曲げ角度に左右され、強い(ツメが基板に密着)と液晶に任意のドットが表示され、逆に弱いとドット抜けが発生します。ツメが基板から少し(20~30°)浮いた状態で調整するのが、適切かと思います。
と書かれているを拝見し、頭の中の「課題」とマッチング!
ピコーーーン!
そうか!ベゼルの爪の折り曲げ強弱が問題だったんだ!
ということが分かり、2020年11月15日。再度LCDの修理に着手。
でも、ベゼルの爪は現時点でボロボロ。。。。
曲げて伸ばしてを繰り返しているので、今度しくじったらいつ折れてもおかしくない。
今回がラストチャンス。 (´Д`)ハァ…ー
でも、やるしかない。
で、作業開始。
まずはばらし。
メモリ基盤を外す。
ああ、、、この基盤。。。10kByteの基盤。。。。認識してくれ。。。
マザーボードを外す際は、赤○の部分を爪でこじ上げるようにすると簡単に外せます。
マザーボードを外したあとは、圧電ブザーとマザーボードが細いリード線でつながっているので、このまま作業するといずれリード線がハンダ部分で外れてしまいます。
なのでブログ主は、
圧電ブザー側のプラ版とコントラストダイヤル(緑の○)と、
圧電ブザー側のプラ版とカセットインターフェイス端子(青の○)
の部分をセロテープで軽く固定しました。
次に赤○の爪を精密ドライバーで爪起こし。
合計8箇所。
これが一番神経を使います。
爪を起こすにあたり、前回のPC-1250の時はカッターナイフを使いましたが、手が滑って基盤に傷がついたので、今回はベッセルの精密ドライバーを使いました。
100均のドライバーの一番小さいマイナスドライバーでは、爪と基盤の隙間が狭く、ドライバーの先が入らないので、思い切って308円もしたドライバーを買いました。
(ブログ主は裕福ではないので、304円のドライバーは高級品)
次に新しい液晶本体ガラス端子の接点部分をアルコールに浸した綿棒で清掃。
導電ゴムも同様にアルコールで清掃。
(導電ゴム)https://www.fujipoly.co.jp/product/connector/
ベゼルにはめ、いざ組み立て。
電池セット!
スイッチ・オン! 。。。。。
やっぱりだめ。液晶のにじみが残る、、、
このあと2回同様に実施したが駄目。
(´・ω・`)ショボーン モウアカーン
諦めようかな、、と思いつつ、導電ゴムをよく見るとマザーボードとの接触部分はゴムが縞模様になって凸凹しているのに対し、液晶本体のガラス面との接触部分はフラットになっているのに ( ゚д゚)ハッ! となった。
もしかしたら、導電ゴムが経年で固くなり凸凹しているため、マザーボードの金属端子と接触したり・しなかったりする部分があるため接触不良を起こして液晶にじみが生じているのでは。。
と仮定。
ではどうする。。。
導電ゴムとマザーボードとの接触部分の電気的接触を改善するには、、、
誰もやっていないが、、、
えーーい、人柱じゃあー。
接点復活剤で導電ゴムを拭いたれーーー
(半分やけくそ、、でも必死)
(接点復活剤で拭いたのは、導電ゴムのマザーボード接触面のみ[上の写真の青い四角の部分])
**********【注意】2022/5/14 追記しました。**********
今回は、接点復活剤で拭いて成功しましたが、本当は導電ゴム自体を新品に交換したほうが遥かに成功確率が高くなると思います。
と申しますのも、導電ゴム自体が経年で固くなり変形しているため、導電ゴムの取り外しをすることで、電極がうまく接触するところとそうないところが発生し、液晶のドット抜けやにじみにつながるのだと思います。
今回、8回も再挑戦して綺麗に表示できたのは、何度もやり直すことで導電ゴムの凸凹が基盤の電極の凹凸とほぼぴったりいったのではないかと推察しています(接点復活剤はあくまでも補助的な効果だったかも)
エクセルで描いた絵なので、下手っぴですが、イメージ図を下に並べました。ご理解の助けになれば幸いです。
<図1>ポケコンが新しい状態
図上段の水色が液晶ガラスでその中の橙色は液晶の電極を表します。
図中断の灰色が導電ゴムの絶縁帯、黒が導電部を表します。
図下段の緑色が基盤でその上に出っ張っているのが電極を表します。
<図2>図1において、導通している部分のみ黒とした図
図1で導電部のすべてが液晶と基板側の電極でつながっているわけではなく、
実際は、図2の黒色の導電部だけが液晶表示に役立っています。
でも、図2では液晶側と基板側の電極がすべて導通しているので、
表示不良は発生していません。
<図3>経年で基板側の電極の形に導電ゴムが変形した状態
長い時間が経過し、基板側の電極と基盤そのものの段差に応じて
導電ゴムが変形してそのまま固くなった状態。
<図4>液晶交換作業でバラバラにした状態
導電ゴムが固くなっているので、変形したままの状態です。
<図5>液晶交換後に導電ゴムと基盤を接触させた状態(不良時)
僅かなゴムの横ずれで液晶と基板側の電極が接触したり、
しなかったりしている状態です。
上の例では、導電ゴムの横ずれですが、縦にずれても接触不良となります。
またまた下手な絵で申し訳ありませんが、下に示します。
<図ア>ポケコンが新しい状態
図の意味は図1と同じです。なお、導電ゴムは灰色一色で描かれていますが、
当然黒の導電部が奥に何層も絶縁帯に挟まれている状態です。
<図イ>経年で基板側の電極の形に導電ゴムが変形した状態
電極からはみ出ている部分と電極に乗っている部分の段差で導電ゴムが
変形し「へ」の字に曲がってしまいます。図3と同じ状態です。
<図ウ>液晶交換後に導電ゴムと基盤を接触させた状態(不良時)
図5と同じです。
「へ」の字に曲がったまま上から押し付ける状態になります。
場合によっては、この図ウのように液晶の電極には接していますが、
基盤の電極とは接触不良を起こしているのかもしれません。
以上、2年経ってからやっと追記してすいません。
何かのお役に立てば幸いです。
(2022/5/14の追記はここまでです)
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ついでに、マザーボード上の接触部分を綿棒(何も付けない状態)でゴシゴシ拭いた。
ベゼルをマザーボードにはめて爪の折り曲げ。
これで8回目。
爪が折れないようにヒヤヒヤしながら折り曲げ。
傷つけないように、蛍光ペンのキャップ部分で押す。
プラスチックは力を加えると変形するので、うまい具合に手元の力を吸収してくれます(おすすめ)。
8箇所の爪を曲げて組み込み開始。
で、清水の舞台から飛び降りる気持ちで組み込み。
おもむろに電池を入れて本体を裏返しスイッチ・オン。
>
プロンプト表示!!
いいいいゃをうーーーーーーーーー!!(本当に叫んだ)
ガァッド(Godのこと)ーーーー!!
MEMを実行。
9630
( TДT)
ごめんよララァ、僕にはまだ帰れるところがあるんだ。
こんなにうれしいことはない。
ああ、
これでPC-1255しか動かないソフトが実行できる。
感無量。
今回使った道具類は、下の写真のとおりです。
上段左から、
・ハズキルーペ(老眼なので)
・接点復活剤
・アルコール(純度79%)
※写真のアルコールはドロドロしているタイプですが、
普通に水っぽいタイプのほうが成功率が高まると思います。
・アセトン
・綿棒
・セロテープ
下段左から、
・マイクロラジオペンチ(爪起こしで活用)
・ヴェッセルドライバー2本(0.9mmと1.8mm)
・先が曲がったピンセット
・100均の+ドライバー
・蛍光ペン
です。
今回の結果を弾みに、PC-1211用の液晶も購入しました。
届いたら交換しようーーー。
(*^_^*)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。